インサイドセールスやフィールドセールスを運用されている企業では、「他の営業がすでに商談している会社に、別の担当者が重複してアプローチしてしまう」といった“営業バッティング”が起きがちです。しかし、AccountEngagementの動的関連リストを活用すれば、こうした重複接触を防ぎ、「すでに商談が発生していないか」を簡単に確認できるようになります。今回ご紹介する設定を行うことで、取引先責任者の画面から、その取引先に紐づく商談を一覧で直接確認できるようになります。営業担当者がページを移動せずに「この会社は今商談中なのか?」を即座に把握できるため、バッティング防止に非常に効果的です。まずは設定の全体像を紹介し、その後に具体的な手順を説明します。設定の概要今回はAccountEngagementの動的関連リストを使って取引先に紐づく商談を、取引先責任者レコードから直接確認できるように設定します。AccountEngagementの動的関連リストは、「このレコードが属している取引先」に紐づく別のデータ(商談など)を表示できる機能です。たとえば、取引先責任者 → 取引先取引先 → 商談という階層関係を利用して、取引先責任者レコードから、その取引先の商談を直接確認できます。この仕組みによって、「すでに商談中の企業であるかどうか」をその場で把握でき、営業担当者がバッティングを簡単に避けられます。それでは具体的な設定手順を見ていきましょう。設定手順まず、取引先責任者のページから[設定]>[ページを編集]に進みます。続いて、画面左側の検索ボックスで[動的関連リスト]を検索して選択します。[動的関連リスト]を画面右側にドラッグ&ドロップします。設定内容ここから具体的な設定に進みます。親レコードを[取引先名]に設定します。動的関連リストは、このレコード(取引先責任者)が属している取引先を基準に、同じ取引先に紐づく別のデータ(商談など)を表示する機能です。取引先責任者の“親”は取引先なので、親レコードを[取引先名]に設定すると「この取引先にある商談だけ」を画面上に表示することができるようになります。続いて、関連リストを[商談]に設定します。その他の設定は以下のとおりです。関連リストの表示ラベル:取引先の商談関連リスト種別:リスト表示するレコード数:10関連リストの項目:[商談名][フェーズ]並び替え項目:デフォルト設定はこれで完了です。この設定により、取引先に紐づく商談を、取引先責任者レコードから直接確認できるようになります。「すでに商談中の企業であるかどうか」を即時に把握できるため、営業担当者がバッティングを簡単に避けることができます。おすすめの追加設定大量に商談が発生する取引先の場合、「まだ進行中の商談だけ見たい」というケースがあるかと思います。そこで、関連リストの検索条件に以下を追加することをおすすめします。項目:フェーズ演算子:次の文字列と一致しない値:[受注][失注]この条件を設定すると、“受注・失注以外の進行中の商談だけ”が表示されるようになります。営業が今まさに追うべき商談を優先的に確認できるため、効率的なアプローチが可能になります。まとめいかがでしたでしょうか?動的関連リストは、関連するオブジェクト同士の情報を“つなげて表示できる”という柔軟性の高い機能です。設定次第で、今回のように商談状況を確認するだけでなく、商談から取引先責任者一覧を表示するなど、さまざまな視点で情報を把握できるようになります。たとえば、商談画面から取引先に紐づくすべての取引先責任者を表示する設定も可能です。商談の戦略を立てるうえで、関係者一覧をすぐに編集・確認できるのは大きなメリット。営業活動の質を高め、バッティング防止にも役立つ便利な機能です。ぜひ、日々の運用に取り入れてみてください!